すっかり忘れていた、コインが差し込まれたシャンパンのコルク。 先日アンが私の小箱から取り出してきました。 イギリスでは、お祝いの席であけたシャンパンのコルクにコインを差し込んで、メインゲストに幸運を呼ぶお守りとして渡す習慣があります。 私とBeの結婚式のレセプションで、義母さんがつくって私達と私の両親へそれぞれ渡してくれました。 10月11日で7年目の記念日を迎える私達。 このコルクを今見て、幸運だったな..と思えることに感謝しています。 7年も夫婦というものをやっていると、ある時は穏やかな春の日みたいだったり、ある時は大波荒れる嵐のような日だったり、またある時はぼんやりと霧の日のようだったり.. 全く何もない、何も変わらないというのは、どんなカップルでもないのではないでしょうか。 一緒に暮らすということで、いい意味で慣れ親しんで、共存と依存の狭間で心地よく、安心感がある反面、どこかでパターン化してしまって、盲目になったり、言葉が足りなくなったりするような。 長く一緒にいればいるほど、新たに見えてくることも、古くなってしまったけど片付けないで放ったらかしてしまうことも、同じくらいあったり。 月日が経てば経つほど、美味しくなるワインやチーズやお漬け物のように、本当に人生のパートナーとして一緒に生きていくためには、時にちゃんとお互い向き合うこと、正直な心を見せて、ケアしあうこと、が大切なような気がします。 子供ができると尚更、日常がせわしなくて、お互いのことなど二の次になってしまいがちだったり、また女性として産後の心身的な変化なども意識しなくてもあったりするから、つい距離ができてしまったりしませんか。 私は本当にBeのことをケアして、思ってあげているのかな..と考えたら、答えは「No」だった。 じゃあBeは私のことをケアしてくれているかな..と考えると、答えは「Yes」。 女性と男性の感じ方、考え方、ちがうものです。 長く一緒にいるからこそ、もっと言葉と心を尽くしてあげたいな、と7年目になって、あらためて感じたのでした。 私が彼と結婚しようと思った理由は.. 当時お金もない、社会的地位なんてのもない23歳のBeでしたが(今でもないけど 笑)、この人だったら、本当にどんな時でも絶対に笑っていられるな、という確信でした。 それだけ.. でした! 7年経って、家族が増えて、今彼の目をちゃんと見て言えます。 間違っていなかった、ありがとう、って。 式が終わって、ケンブリッジの新居に私の家族みんなで泊まりに来てくれた夜。 父も母も、姉夫妻もみんな酔っぱらって大笑いして。 火照った顔を冷やしに、外へ出た時、母が突然泣き出してBeと義兄に言ったのが、 「私達の娘2人(私と姉のこと)、こんな我が侭に育ってしまって、ごめんね〜!」でした。 確かに.... Be、今だにそれだけは全く変わらなくて、ごめんなさい。
by annebm
| 2009-10-09 07:05
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