父のおにぎり

f0037112_4152853.jpg


  胸がぎゅっとなるような 桜色






夜の空港で、父が待っていてくれました。
1年ぶりに会った父は、白髪もありながら、ずいぶん若返ったような印象を受けました。
私達に大きく手を振りながら歩み寄ってきて、すぐにアンを抱っこしました。
高揚していたからか、そのまま停めていた車までずっとアンを放さずに。
f0037112_440439.jpg

今回は父とも楽しい思い出がたくさんできました。
父がやっと、本当に母の死を受け入れて、自分の人生を前向きに送っていて、
また物腰が柔らかくなり、「じじ」ぶりも自然に身についていること、感じました。

みんなで山桜を見に行った時、子供みたいにソフトクリームを頬張っていた姿や、
海辺でアンと貝を探していた姿、

初めてウーを抱っこした時、「けっこう重いんだな」と照れていた姿や、
アンと布団にもぐって本を読んであげていた姿(また読み方がなかなか上手かった)、

Beと金沢土産のお酒と、地酒を嬉しそうに飲み比べている姿や、

父の友人達とおすし屋さんで宴会した時、Beのことを自慢して話していた赤い顔。

その光景と雰囲気は、まさに桜のようにやわらかいピンク色に、私の目の奥に残っています。
f0037112_4393490.jpg

母が生きていた頃は、たまにするだけだった料理も家事もすっかり定着し、
今回も美味しいごはんをたくさん作ってくれました。

イギリスに出発する早朝、子供達用にと飛行機に持っていくためのおにぎりを父が握って持たせてくれました。
私が自分でするからと言っておいたのですが、
父が4個、母の梅干しをいれて作ってくれました。
f0037112_4415449.jpg

機内で形が崩れてしまったおにぎりを一口食べて、父のおにぎりを食べたのは、これが初めてだと気がつきました。
お塩をつけずに握ったな..と思ったけれど、父は今日までおにぎり作りなんてしたことがなかったかもしれないとも。

そう思ったら、父にまた会いたくなってしまって、目頭が熱くなりました。



[PR]
by annebm | 2010-05-05 04:53 | ノートブック
<< 空に泳ぐ 金沢 5人旅 >>