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時のない場所


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アンの通学路、大好きです。





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私とBeがケンブリッジから、今住んでいる町のこの地域に引っ越してきたのは、6年前のこと。
私たちの家は当時の新興住宅街なのですが、10分程歩くと、市が認定している保存地域になります。
そのエリアは、昔ならではの建物や雰囲気を壊さないように、市で守られているということです。
珍しいかやぶき屋根の家があったり、古そうな煉瓦でできた家もあります。
そのエリアの中心にある教会はとりわけ歴史の重みが感じられ、美しいのです。
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アンのInfant Schoolはその教会の隣に位置しています。

アンとウーが生まれる前から、そのエリアは大好きな散歩コースでした。
教会のまわりに2つ、古い木々が並ぶ感じのいい公園もあるので、
子供達が生まれてからも、この辺りは馴染み深いのですが、
四季折々の変化が、毎年新しい。

今では送り迎えで1日に4度も通るので、最近この教会のもつ独特な雰囲気に、再度魅了されています。
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先日アンを送った後、通りすがりに見上げていたら、
おばあさんに声をかけられました。
「美しい教会ですね」と私が言うと、
この辺りに長年住んでいるというおばあさんが色々と話してくれました。
かなり古いのだろうなあとは思っていたものの、なんでも11世紀に建てられたものだったとか。
900ー1000年ほど前ということ。
再構築されてはいるのでしょうけれど、基盤、姿は残っているわけですから、重みが伝わってくることが納得できます。

イギリスに長年住んでいて、様々な土地で様々な教会を見ましたが、この教会ほど飾りがないのに存在感のあるものはなかった気がします。
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そのおばあさんの話によると、教会のメインテナンスが市で賄えなくなってきていて、閉鎖されることになるかもしれないとのこと。

この地域で数え切れない人々を支えてきた存在、場所、歴史。
今でもここを通ると、時がぴたりと止まる、永存的な、そんな空気を感じます。

ずっとこれからも、残っていてほしい。
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by annebm | 2010-10-30 06:35 | デイリーライフ
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