大きな子供。

f0037112_7231860.jpg

生まれた時からずっと小柄だったアンですが、2歳を過ぎてから一気に加速をつけて大きくなりました。プレイグループで長く知り合いのお母さん方は、毎回会うたびにアンの発育ぶりを喜んでくれ、先日久しぶりに会ったお母さんには、アンを見て、「2番目のお子さんいたのね。アンちゃんはどこ?」とまで言われる始末。この2ヶ月の間に、背もぐんぐん伸び、顔もぽっちゃりとして、同じ年齢のお友達と並んで歩いている姿は、親の私もつい見違えるほど。前は並ぶとアンがあかちゃんのようだったのに、今ではすっかり同じ。今までどこに行っても、誰と会っても、「小さい、小さい」と言われていたのです。(特にイギリスの標準と比べてということだろうけれど)
母が「そのうちいつか追いつくわよ」と言ってくれても、なんとなく心のどこかで気になっていたのはたしかでした。でも本当、「いつか」はある日突然来るものですね。
f0037112_7242227.jpg

2歳にはいってから言葉も興味も表現も毎日増えていって、変わっていって、アンとの時間が楽しくて仕方ありません。それはそれは大変なこともたくさん、元気いっぱいの2歳児を追いかけ回しているとへとへとになるけれど、一個人としての関係や共同生活の色がもっと濃くなってきた分、私としてはある部分楽になった気がします。
最近は家で、私が料理をしていると「アン、クッキング!」と言ってやりたがったり(まぜまぜなど、ちょっとやらしてあげます)、色鉛筆やペンでは物足りなくて絵の具で激しくお絵描きをしたがったり、私を椅子に座らせて、自分も座って、テーブルでなぜか会議?を開いて、情熱的に長々と演説をしたり.. 笑顔とハラハラがたくさん^^;f0037112_7255374.jpg
この年齢でとても自然な、「自分で思い通りに何でもやりたい」という願望からくるフラストレーションはアンもよく見せますが、そういう時は大人の私が力や中途半端な理屈で勝とうとしないで、分かり易いように説明してあげること、あとは、その状況を固持しないで全くちがう楽しいことを見つけてあげて気を反らせるように仕向けることで、なんとかお互いストレスなく通り抜けています。
大人も子供もそれぞれみんなちがう意思がある。2歳児といえども、個人として尊重してつきあっていきたいなあとしみじみ感じます。






先日プレイグループで、3歳半の女の子達が同じ人形にたいして、「私が最初に遊んでいたんだからそこどいて」「いや、あんたはこっちに座ればいいでしょ」というような小さなやりとりをしていたのを、近くにいた私は見ていました。このくらいの年齢になるとこういうことも出てくるのは自然だし、子供は子供同士でどんな時もそれなりに解決するものだと思っているので、私はただ見守っていたんです。
たまたま1人スタッフの方が通りかかって、一言「2人とも、もう大きいんだから、シェアするってこと知ってるでしょう」と。2人の女の子はそのスタッフに何も言い返さず、とても腑に落ちない表情で、結局最初に遊んでいた女の子が諦めてその場を去りました。
私はなんとなく、2人にシンパシーを感じてしまって。
そのスタッフの方が言った言葉はある意味正しいかもしれないし、ルールにはそっているとは思うのですが、なんていうか、4歳前の子供に「もう大きいんだから」という理屈はあってないような気がするのです。大人だってシェアすること、理屈では頭では分かっていても、本当に欲しいものに対して必要な時フェアに分けれる人というのは、少ない。
子供達にとって、この人形というのはその時「絶対に欲しいもの」であって、大人が見る「ただの人形」ではないのだから、「もう大きいのだから」というのは、あまりに簡単過ぎるような気がしました。f0037112_726544.jpg
とても小さな出来事。そしてそのスタッフの方を批判しているのではなくて、私個人のpoint of viewなのですが、子供って大人が気がついているより、時としてとても傷ついていたり、感じ取っていたりするんじゃないかなって。私ももっと気を配っていきたいなと思ったのです。
「もう大きいんだから〜」で納得して分かるくらいなら、大人にも同じように言えること、多いのではないかなと思います。
そこでどうシェアして2人で楽しく、フェアに遊べるかということまで、言葉で教えた大人が見せてあげないと、子供なんて「そうか」と本当に思えない。言うのは簡単。でもあまりに簡単に言ってしまうだけの大人の私達を、子供は「大人ってフェアじゃない」なんて思っているんじゃないかなあ。子供の目って時にどきっとします。大人よりも「ちゃんと」見ている目。
ありきたりのルールや言葉だけじゃなくて、それをどう見せてあげれるか、が大人の役目のような気がします。

[PR]
by annebm | 2008-01-28 07:33 | ノートブック
<< untitled. りんごのジャム。 >>